【No.449】「教師の自立を問う」というテーマ/農業にこそ積極財政を―鈴木宣弘氏

「教師の自立を問う」というテーマ

5月22日、町公民館において、保育園・小中学校の教職員を対象にした研修会のご案内があり、「ぜひにも」とのお誘いがあり参加した。

のっけから「私もジジになりまして、孫が可愛い。
このかわいい孫たちに少しでも良い社会を残してあげたいと強く願っています」と、社会や教育をより良いものにしたいとの強い思いをまず、語られました。

そして、上野千鶴子さんのお名前が出てきたり「関東大震災時に朝鮮人の大虐殺があったと証明する歴史的記録はない」と言いのける今の政府は危うい」との発言に、この先生は確かな見識をお持ちの方だなと共感。お話に興味が持てました。

カボチャのツル…何を子どもに教えようとしているのか。

お話は多岐にわたり紹介しきれませんが、心に残ったお話として、「カボチャのツル」があります。
小学一年生の道徳の時間にかぼちゃのつるが、どんどん伸びて、いろんな動物が、好き放題に伸びると危ないよ」と忠告しても伸び拡がって最後には人間の 運転する車にひかれて「ギャー」といったとのエピソードを引き、この教材は小学一年生に何を教えようとしているのかと問題提起。
「ひとの忠告を聞かないで好き勝手にしていると痛い目に合うよ」という因果応報論ではないか。
そんな子は痛い目に合わせても良いという暴力肯定にもつながっている。

「そもそもカボチャは自由に伸び拡がるという性質を持っており、大きく伸びていかなければ実はならない。教材としてどうなのか」と疑問を投げかけています。「そもそも2006年の教育基本法改定で、愛国心・郷土を愛する心を養う」ということは侵略の正当化につながる」どんな人間になるか」はその子が決めること。公が「型にはめると個人には強制になる」深く考えさせられる講演でした。
参加者同士が語り合う時間が無かったことは残念でした。

今週のパチリ

 水鏡の浅間連山

上房集落入り口の藤棚が見頃です。
もう少しすれば「無料で差し上げます」の掲示が下がり、キュウリなどが並びます。

赤沢から和子集落へのカーブはどなたが管理されていらっしゃるのか、今、ピンクのナデシコと濃い紫のアヤメが満開。
夏はカンナが花盛り。
花の里です。

 早苗が植えそろった田に、浅間連

山が逆さまに映っています。
今の時期だけしか見られない絶景です。
広い空、澄んだ空気、おいしい水、そして暮らす人々の温かさ。
立科は最高ですね。

能登半島地震支援物資・募金

御協力ありがとうございました。

5月21-22日と能登半島の被災地にコメ、野菜などの支援物資を届けました。

【鈴木宣弘氏の主張】

「『国防』というなら、食料・農業を守ることこそが一番の国防だ」

「農業問題は消費者問題」―今こそ直接支払いで農家の下支えを―