【No.463】意見書3本可決に 政府に届け(訪問介護報酬の引き上げを・ケア労働者の待遇改善を・女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める)/一般質問・酸素療法を続ける住民の負担軽減を

 意見書3本可決に政府に届ける

・陳情第3号 政府の責任で医療・介護施設への支援を拡充し、すべてのケア労働者の賃上げや人員増を求める求める意見書

提出/長野県医療労働組合連合会から

・陳情第4号 女性差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准を求める意見書

提出/佐久地区平和・人権・環境労働組合会議・長野県憲法擁護連合から

・陳情第5号 訪問介護報酬の引き下げ撤回と介護報酬引き上げの再改定を求める意見書

提出/佐久地区社会保障推進協議会

 陳情第3号・第5号

陳情では、医療や介護現場で働く労働者は、他の産業よりも6万円も低く、他の産業労働者が賃上げで5~10%のベースアップがあるのに、実質的には2%程度しか上がらないとの実態を示し、すべての労働者の賃上げと人員配置増を国の責任で行うことを求める意見書となっています。

5号では訪問介護報酬の引き下げで事業所の経営が立ち行かず、事業所が撤退すれば、在宅介護は崩壊してしまうこと。
現在の基準ではヘルパーが利用者宅で仕事をしている時間だけが報酬対象で、各家ごとに移動する時間や、終わった後の事務仕事は報酬の対象になっていないことも指摘し、待遇改善を求めるものとなっています。

反対/榎本・秦野
賛成討論/村田・今井健児議員(5号について)

村田は賛成討論で、立科町の特養ホームでも、人が集まらず、ミャンマーからのヘルパーを雇っているがそれでも足りずにベッドに空があるのに、募集できない状況が続いているのは、仕事のわりに賃金が低く抑えられているからではないか。
人に関わるケア労働の大切さに見合う賃金・待遇が必要」と訴えました。

今井健児議員は、令和5年11月に政府が行った訪問介護所の経営実態は、平均値として評価しているが地方の実態とかけ離れている。
報酬を下げられたことで、労働者のやる気が削がれ、将来への不安をあおっている」と在宅介護の重要性を述べ賛成しました。

榎本議員は反対討論で、政府は報酬引き下げの影響をしらべる実態調査を予定し、来年の3月には取りまとめる予定。国の動向を注視する」と述べました。

陳情第4号

村田が賛成討論したのみで、全員一致で可決。
国に批准を求めるものです。

女性差別撤廃条約選択議定書は、1985年に日本も批准した女性差別撤廃条約でうたわれた男女平等(ジェンダー平等)を効果的に進めるために、1999年に国連総会で決議されたもので、すでに115か国が批准しているのに、日本は20年後の今も批准せず、G7先進7か国で一人だけとなっています。
日本は平等の後進国です。

【特徴】権利侵害を受けた個人が、国連に直接訴えることができる、それを受けて調査し、政府に対して意見・勧告ができる

 反対/今井健児議員討論無しで理由は不明。

今週のパチリ

 朝の楽しみ

 秋が来ました。日中はまだ夏日が続き

ますが、朝夕は涼しくなってきました。

朝起きると、トングと背負子をもって畑に。
前日が議会準備で忙しく収穫できなかったので、2日分で何と166個、今日19日はなんと一日で97個のイガを拾いました。
今年は雨も良く降ったし、日照りは申し分なし。
昨年は栗の実が小ぶりのだったのが今年は当たり年。
渋皮煮・栗ご飯・栗羊羹など楽しみはつきません。
まずはイガからださないと。
収穫の秋は時間に追われます。

【9月議会村田の一般質問から】

酸素療法を続ける住民の負担軽減を

身近に酸素ボンベを携行する住民が増え、私が聞き取りをした人は一度に2~3万円掛かる時もあるという。
酸素ボンベだけで1回に7千円近くかかり、月に2~3万円の負担との事。医療費支払いの重さを嘆く声が寄せられた。
負担軽減はできないか。

Q,酸素療法を行っている住民の数
負担の状況は?

A,町として把握していない。

Q,肺気腫などの肺機能低下や、狭心症などの心臓疾患の患者が酸素療法を受けることが多い。
障がい者手帳を持っていれば、福祉医療の対象となり3か月後には1医療機関当たり500円を引いた額が戻ってくるが、手帳がなければ重い自己負担のままである。
まず、手帳取得を勧めたらどうか。

A,手帳が取得できるかは、担当の医師の判断。
誰でも受けられるわけではない。

Q,手帳があれば、医療費負担分が戻ってくることを知らない住民もいる。
住民への周知が必要だが。

A,手帳が必要なら、医師が勧めると考える。

Q,障がい手帳所持者の医療費負担については、子どもと同様に、窓口無料化を進めるべきではないか。
概して、手帳所持者は十分な仕事ができないことが多く、所得が低い人が多い。
窓口で何万も支払うこと自体がハードルが高く、医療に掛かるのをためらう場合もある。
現物給付(窓口負担を軽くする事)にできないか。

A,一自治体でできることではなく、県全体で考えること。

子どもの医療費の支払いについてもいったん支払い後から戻してもらう償還払いでしたが、運動をして、最初から月に500円で済むように改善してきた経緯があります。
ぜひ、障がい者についても、窓口負担の軽減をすべき・・・と求めました。
声をあげ続けて、窓口無料化を実現しましょう。
あきらめず言い続けることが大事ですね。

ゴンドラリフトなど索道の冬山料金と駐車場料金の値上げ案、賛成多数で可決。

1.ゴンドラリフト料金、大人1日券
条例の料金5,600円(現行5,400円)を6,000円に値上げ
スキー場駐車場料金2,000円3,000円に

2.御泉水自然園入園料

  • 一人600円700円に
  • 無料対象
    現在小学生未満→3歳以下に
  • 駐車場料金
    現在1,500円→3,000円に

【賛成討論】森澤議員
*町民はほぼ無料で集客への影響は少ない。

【反対討論】村田・小野沢議員
*村田…昨年の利用客が2,9000人も減ったにもかかわらず、営業利益は確保した指定管理者の努力は認める。
しかし、今のリフト料金は条例料金よりも安く設定され、さらに工夫の余地はある。
条例上の料金を引き上げる必要はない。
町営でやる意味は、国民の自然に親しむ権利、スポーツを楽しむ権利を保障することだ。
過度の値上げはすべきではない。

*小野沢議員…条例上で料金を定める必要があるのか。
町長が承認しなければ値上げはできないのだから条例料金は高くてもよい。
富裕層をターゲットにしたスキー場にしたいということなので、毎年チマチマ上げるより、指定管理者が望む金額に引き上げるべき。