【No.445】菜ないろ畑今週4月26日(金)オープン!/菜ないろ畑オープンまでの経過

 菜ないろ畑 今週4月26日(金)オープン!

 いよいよ今週末、金曜日からリニューアルオープンを迎えます。
水・木の両日は開店前の最後の準備を役員とスタッフ・ボランティアのみなさんで行いました。

【直前準備】

また、野菜などは少量が予想されるために、業者からの仕入れ品の品揃えを増やそうと、これまでの取引業者に案内状を送り、発注を掛け、22日までに多くの業者から納品していただきました。
納品が直前となった業者もあり、この対応が大変でした。
すべての商品にバーコードを付け、置き場所を確定し、飾りつけ、すべての棚に商品のご案内ラベルを作ってラミネートして取り付ける。
ここまでの作業が膨大で、水曜日などは11時半までかかってもまだ終わらない状況でした。

 【これまでの経過】

「12月末で店じまい!」の宣言

昨年12月の臨時総会で前役員より「店じまい」の方針が示され、総会は騒然となりました。
店じまいの理由は、「コロナ禍・高齢化による出品物の減少、のん喜村など直売所が増えたこと」などがあげられ、「毎年に赤字が嵩み、貯金が底をつくこと。
店じまいをするためにも余力があるうちに閉店を決めたいこと」が語られました。

これに対し「これまでどのような努力をしたのか」の問を投げかけると「11月から運営手数料を19%に引き上げたこと」との答えが。

60名ほどの生産者・加入者からは「経営の厳しさなど、令和3年度上半期から赤字になった時点で、総会を開いて、みんなの知恵を集めて打開策を考えるべきではなかったのか」と閉店を惜しむ意見が噴出しました。

今週のパチリ

シナノタンポポ

 シナノタンポポの楽園

 シナノタンポポなど日本のタンポポは異株でないと受粉しないため、同じ仲間が沢山ないと増えられません。
西洋タンポポが自家受粉してどんどん増殖するのとは繁殖力が違うそうです。
そのため、ご近所からどんどん西洋タンポポのタネが飛んできてすぐに混ざってしまい、西洋タンポポ化してしまいます。
純粋種を保つのが困難です。
夫は、そんな花を見つけるとせっせと退治し、日本たんぽぽの純正を保つように頑張っているのです。
また、あまり陽ざしが強いところではやはり弱ってしまうんだそうです。
花が終わるころには、ジャガイモなど他の作物の葉陰になるところを好むとの事。

 我が家の畑ではシナノタンポポが花盛り。
西洋タンポポにとってかわられた世のなかに、純粋種を守ろうと夫が数年前から。
大事に育ててきた結果、今年は100株にもなり、畑で繁殖しているのです。

【これまでの経過】つづき

人物はいる!

総会では役員の責任を問う声もありましたが、この事態をどうとらえてどう打開するのか、「再建案を閉めそう」という積極的な発言がでて、再建案の検討を役員がしてもらい、また総会に諮るということになりました。

1月にも臨時総会が開かれましたが依然として打開策は示されず、時間は流れ、「早く結論を出さなければ、来年度の作付けが考えられない」という事態が続きました。

私も菜ないろ畑の特徴を生かしたお店の経営ができないものが、多方面の方よりアドバイスも受けて再建案を示しました。

また時間だけが過ぎて、取り返しのつかない事態となる危機感から、同じように菜ないろ畑の存続を願い、運営に力を貸してもらえる方たちを訪ね歩き、10名ほどの方たちの協力を頂き、再建案・人事案・予算案を添えて役員会に提出。
この案が認められ、ようやく3月9日の総会で新役員による再出発が決まりました。

訪問してみると菜ないろ畑に強い思いをお持ちの方たちが何人もいらっしゃることがわかり、本当に力づけられました。

今回の新たな担い手は、元JA職員、農業の専門家、専業農家、ITに強い元協力隊員、元ゼネコンに努めていた土木建築の専門家など、本当に多彩な力のある方たちばかりで立科は「有能な人物ぞろい」だと実感しました。

生産者のみなさんとの出会いも感動です。ツルヤに50年近く働いてこられた方は、商品知識が豊富で流通について、いろんな問屋・お店を紹介され、一緒に案内してもらいました。

農家のみなさんが、多くの作物栽培に取り組み、努力されている様子も伝わって来ました。

再開のご挨拶をする中で、繁盛しているお店から努力や工夫などを教えてもらいました。

多くのみなさんの知恵と力の結集が直売所運営を支えていることを実感しています。

オープンセールの特売目玉は

  1. ネギ苗
  2. 日本ミツバチの巣蜂蜜
  3. 愛知県のお茶
  4. 静岡県の柑橘
  5. たてしなホームの烏骨鶏卵
  6. 上田「青山の卵」の完熟鶏糞

「ネギ苗はあるかい?予約を。」オープンが間近になると問い合わせがジャンジャン!一番は「ネギ苗はあるかい!」です。
下仁田ネギ・松本一本ネギの苗が大人気。

今年は町一番の苗やさんが「店を閉める」騒動で菜ないろ畑向けの種まきを断念。
そのあおりで苗は望月や群馬など近隣の農家が頼り。
荻原代表も、足りなければ自分ち用のネギ苗を出す心づもりとの熱の入れよう。

菜ないろ畑の苗は、地元の気候に合った強くてしっかりしているのが特徴で、立科町のみなさんには厚い信頼となっています。

今年で30年目をむかえるとい時間の重さを実感します。

当時開設した方たちの思いを無駄にしないよう、なんとしても経営を軌道に乗せたいと思います。

「魅力ある品ぞろえを」

ゴールデンウイーク前に開店を決めたのは、地元の要望に応えたいのが一番ですが、訪れた方たちにリピーターになってもらえるよう「最初が肝心」とオープンセールにも努力・工夫を重ねています。

代表は希少な「日本ミツバチの巣蜂蜜」を手に入れて商品化。
市場の半額以下の出血大サービス、役員のツテで愛知県西尾産の銘茶、地元の福祉法人の烏骨鶏の卵、私も夫の石探しの縁でつながった静岡県下田市の直売所から柑橘類を100㎏、さらに生産者から教えてもらった鶏糞を15㎏110円の特価で提供。

青山の卵」は知っていましたが、「無農薬・遺伝子組み換え飼料は使用せず」のブランドであることを知りませんでした。
堆肥も安全間違いなし。安く提供します。

地域に愛されている菜ないろ畑を存続できるように皆さんのお力添えをお願いします。

オープンセレモニー

*4月26日(金)
9時開店
10時から式典

  • 主催者あいさつ
  • 来賓あいさつ
  • 両角立科町長
  • 県農村支援センター長
  • JA支所長

開店記念コンサート

4月27日10時~14:30
世界的バイオリニストも
友情出演/明るい歌声をお楽しみ下さい。