果樹凍霜害被害に一定の支援策示される/飼料高騰対策も/あったか燃料券今年も・・・9月議会に予算化予定

 リンゴなど果樹の凍霜害への支援策第1弾。9月議会に

〔8.8定例議会全員協議会〕

今年4月の降霜・低温により被害を受けた果樹農家に対し対策がまとまり、町単独で支給するため予算化。
9月の補正予算に盛り込まれる予定。
町単独の施策です。

〔対策〕

10アール当たり2万円の助成
被害樹園地への薬剤等の防除経費に対し、面積に応じて支給およそ115ha,2300万円予定。

〔条件〕
  1. 現在、リンゴ・モモ・プルーンの販売農家で次年度も続ける意思のある事業者
  2. 被害率30%以上
  3. 町内の個人・法人(町内に樹園地のある人も)
  4. 令和6年1月31日までに申請

8月7日の総務経済常任委員会でも、凍霜害被害への対策を問いました。
生産者・JA・役場が樹園地を回り、被害の程度を確認しながら、対策を打ち出したとのこと。
立科町のブランドである《たてしなリンゴ》。
作り続ける意欲を失わせない支援策が必要です。

 【会議での質議】

Q .支援策115haは樹園地すべてか。

A,

  • マル横共撰所を利用している果樹農家の面積91ha 
  • 十八塚組合参加の面積13~14ha
  • その他組合員以外
  • リンゴ以外の桃・プルーン栽培農地
Q 「防除費用の助成」という支援策を選んだ理由は?

A、

  • 果樹農家のほとんどが対象になること。
  • 来年も必ず必要になる防除薬剤への支援は平等な支援であること。
  • 早急に対応したいので面積に応じて算出できるものにしたこと。
Q,場所によって被害の程度は異なる。被害に応じて、特に被害の大きい農家への支援策は考えているか。

A,今後の被害状況により、相談して決める。

 「子ども家庭センター」が10月より発足

教育委員会の中にあった子育て支援係が町民課の「子育て保健係」に移行。
妊娠届から妊産婦支援、子育て世帯や子どもへの一体的な相談支援を行う。
母子保健と児童福祉を一体的に担当する。

 今週のパチリ!

見事に咲き誇る
   ひまわりの里

 「今が見ごろよ。行ってみて」と読者からお声が係り、さっそく権現山に向かいました。
見事なひまわり畑が広がっています。
ホントに今が見頃!若いヒマワリはしゃんとして東の方を向いて列になって咲いています。
成長しきったヒマワリは少し下向き加減。
何百本もあるヒマワリ畑は圧巻でした。
皆さんぜひご覧ください。
関係者のみなさん、ありがとうございます。

8.8議会全員協議会への報告より】の続き

飼料価格高騰支援事業

家畜として飼養する牛・豚・又は鶏、養殖魚に給餌する配合飼料に対して、1トン当たり5,000円、水産養殖業者は1トン当たり4千円。

《対象》

  1. 町内に住所を有するもの(法人は本社が町内)
  2. 令和5年4月から12月までに購入した配合飼料に対して交付
  3. 令和1年4月の平均価格*と、令和4年度10-12月の平均価格の差額を支援するもの。
    ・R4.10~12月10万1092円
    ・R1年4月6万6870円(※農水省飼料月報より)
    の値上がり分3万4222円
    ・国が8,500円(約25%相当)支援
    ・町が5,000円支給
    合計13,500円支援
  4. 申請期限令和6年1月31日
    期間内の飼料納品書添付で申請する。
    お知らせは、対象農家に個別で。
  5. 財源
    新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金
    【対象農家】9件
    町の支援金合計1028万円
    肉牛農家6件見込み1,000トン×5千円=500万円
    養豚・養鶏2件見込み1,000トン×5千円=500万円
    水産養殖業1件見込み70トン×4千円=28万円

ウクライナ戦争を機に、穀物価格が上昇し続け、輸入に頼る配合飼料価格もほぼ倍近くになるなど経営を圧迫しています。
住民からも悲鳴が届いています。
輸入飼料に頼っての食料生産では、円安や海外事情に大きく左右されてしまいます。
支援は第一歩です。
高騰が続くことも予想されます。
継続的な支援とともに、国内での飼料生産の急拡大が必要ですね。
国内の食料自給率は38%、このように飼料を海外に依存していることを引くと10%内外、という指摘もあります。

今年も「あったか燃料券」配布予定

(9月議会の補正予算で)

燃料高騰が止まりません。
昨年に続き今年も全世帯を対象にあったか燃料券1万円分(1,000×10枚)が配布されます。
町が商工会へ補助金を交付、取扱店の取りまとめ、燃料券の作成・換金等を行うことに。

《対象》立科町に住民票のある世帯

基準日を決めて対応するとしていますが、まだ基準日は未定です。
できるだけ多くのご家庭に利用してもらえるようにしてほしいですね。

《取扱店》町内の灯油・ガソリン・軽油・LPガス取り扱い事業者
《実施期間》令和5年11月~6年2月
《予算規模》

燃料券10,000×3,000世帯=3千万円
事務費347.3万円

新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金)を活用。
内、町からは一般財源の501.5万円を充てる予定。

索道料金の改定の意向提示

スキー場の指定管理者から、今年も夏冬山のゴンドラ利用料の値上げの申し出合ったということで、条例改定をしたい旨の報告がありました。
条例では「料金の上限」を定めるもので、その範囲で事業者が決定することとなります。
電気・ガス・軽油代など燃料高騰・人材確保・直行バスなど新規事業の展開希望がその理由です。

〈例〉条例上の金額です。

1回券大人現行600円   →  1,000円
1日券大人4,800円    →  5,600円
シーズン券大人6万円  →  7万円
ロングシーズン券8万円 →  10万円

質疑では、今年の事故の原因調査や対策はどうなったか、指定管理者の要望通りの定時で町の判断はどうか、など問われました。
町は「精査して妥当と考えた」と答弁。