【No.519】 無言館・山本宣治の記念碑を巡る旅/常任委員会視察研修

無言館・山本宣治の記念碑を巡る旅大型バス満杯の参加者

 佐久地域後援会11・9(日)日帰りバスツアー立科から5人

長野県山本宣治顕彰会課長の金井忠一さん。

山本宣治は上小農民組合に何回も呼ばれ産児制限などについて講義、また労働運動の指導もした。
治安維持法が改悪される(最高刑が死刑とする改悪)国会で反対討論で「実に今や階級的立場を守るものはただ一人だ、山宣独り孤塁を守る!だが僕は寂しくない、背後には多くの大衆が支持しているから…」と述べたことは大変有名です。
その夜、投宿している宿屋を凶漢が襲い殺害されました。
死後1年を経たず山本宣治を慕う記念碑が建立。

 第2次大戦に向かう時の天皇制政府はこれを憎み、碑の撤去を命じた。
柏谷旅館の斎藤房雄氏などは、警察には「粉砕した」と報告したが、実はひそかに運び出し、旅館の庭石として伏せて保存。

説明を聞くツアー参加者
この日は60年に一度という北向観音像の御開帳の最終日。
長蛇の列ができており、参拝した参加者もいらした。

当時ではことが発覚すれば、罪に問われ,投獄もあり得るほどの、大胆不敵な行動。
勇気ある行動でした。戦後何年もしてから、庭から掘り出し、長楽寺の境内に土地を得て、安置された。
同時に、勇気ある行動で碑を守り通した斎藤房雄氏と、山本宣治と農民運動の運動家のタカクラテル(戦後、共産党の国会議員になった)の3つの碑が安置されている。

当日はあいにくの雨でしたが、傘をさして、碑のそばに建てられてる説明板を金井さんが説明。
真実を求め、一人でも天皇制政府の悪政に反対、戦争反対を貫いた山本宣治氏。
彼を慕い、碑を守り通した当時の上小農民組合の農民たち。
今また「新たな戦前」といわれるような状況が生まれているが、みんなで押し返して、「戦後」を続けなければと決意した旅でした。

第二展示場「傷ついた画布のドーム」

午前中は戦没画学生の絵を展示してある「無言館」へ。
上から見ると十字架の形をしている「無言館」の入り口に「佐久地域後援会の旗」が置かれた。

 無言館第2展示場の入り口には、絵筆を展示した石碑(絵筆のベンチ)があり、その裏に回ってみると「画家は愛するものしか描けない。
相手と戦い、憎んでいたら、画家は絵を描けない。

一枚の絵を守ることは「愛」と「平和」をまもるということ」と刻まれていた。

今週のパチリ!

 大町市美麻地区・中山高原に
      五無斎さんの狂歌の碑

 大町市美麻の「中山高原を愛する会」を中心に、五無斎さんの狂歌碑を建立し、町起こしに取り組んでいるお話を聞きました。

 「他日では高価たるべき原野さえ売る町もあり、買う村もあり」と刻まれている。

11.6-7 常任委員会視察研修

社会文教建設常任委員会で、複合施設を見に行きました。

11.6(木) 栃木県真岡市の複合交流拠点施設
monaca(もなか) 
「遊ぶ・学ぶ・にぎわう」がコンセプト
公民館などの建て替えを視野に、どんな施設が必要かの研究のため、見学してきました。

  • 遊ぶ…子育て支援センター
  • 学ぶ…真岡市図書館
  • にぎわう…市民交流センター
1階は飲食ができる。 ガラス越しに暖かい光が入る明るいテラス。

この3つの機能を合体させ、3階建てですが、図書や新聞など学生・市民・親子連れなどの興味や関心にこたえる魅力的なゾーンとなっていました。

市民2千人に「どんな施設が欲しいですか」「どのような機能があれば利用しますか」とのアンケートをもとに、概略設計・基本設計などを積み重ね、そのたびごとに市民の意見を聞いて、文字通り市民とともに作り上げた施設。

市政70周年の記念に、図書館・子育て支援センターなどの老朽化もあり機能を備えた新施設にしたいという市長の公約で実現したもの。

花粉症なので空気清浄機を設置してほしい」の要望に対し、「設置しました」と回答が掲示。 中には「足置きが欲しい」の要望に設置」との回答。

真岡市は、イチゴ生産高日本一の栃木県の中で出荷はその3 分の1 を占めるイチゴ王国。
市内を走る循環バスには「日本一のイチゴの街」と描かれていた。

1階市民交流センター

図書のカウンター、大小さまざまな貸室の会議室作業所のカフェもあり、コーヒーや軽食も取れて、市民が新聞などを読んだり会議したりできるゾーンとなっていました。
感心したのは、市民からの要望に応える姿勢でした。
いくつもの市民からの要望に対し、「こうしました」との回答が展示されています。

2階子育て支援センター「もおかっ子フロア」

雨の日でものびのちと遊べる

遊具がそろっている。
左上の写真は大型絵本。
大人気だそう。
子供向けの図書があり、小さなイストテーブルが用意されていた。

3階真岡市図書館

真岡市やその周辺の市町村の行政資料や市出身の作家の本などがそろっていた。

どの階にも、外にはこうしたイス・テーブルがあり、自由にくつろぎながら読書ができる。

借りたい本を入れるカート。何冊でも借りられるという。
館内ならどこでも読書ができて、どこのフロアでも返却ができる。

一人でじっくりと読書ができる空間